世界を舞台に、専門性で社会課題に挑む 実プロジェクトでの挑戦と成長がここにある

三井物産電力事業 世界を舞台に、専門性で社会課題に挑む 実プロジェクトでの挑戦と成長がここにあるイメージ

白根章浩
代表取締役社長

1996年三井物産入社。電力・水・エネルギーセクターを中心としたインフラ事業に従事。2016年より中東・アフリカ・ロシアCIS地域のインフラ事業を担当し、ヨルダン、モロッコ、オマーン等で火力発電、太陽光発電等の資産管理、案件開発を経験。メキシコでの水事業会社出向では現場の最前線でエンジニアリングチームと協働。グローバルなインフラプロジェクトに精通し、2025年8月より現職。


「専門性を実プロジェクトで活かせる現場がここにある」――。三井物産の世界規模の案件を、技術・ファイナンス面から支える専門家集団のトップが考える、本当にやりがいのある仕事とは何か。そして、どんな人材と一緒に未来を築きたいと考えているのか。社長の白根に、率直な想いを語ってもらいました。

目次

変化する世界で、一歩先の解決策を

──社会課題を解決するフロントランナーとして、どのような未来を描いていますか。

白根:今、世界各地で地政学的な問題や環境変化のスピードが加速しています。それぞれの国や地域が抱える社会課題も、新しいものが次々と現れ、既存の課題も複雑化している。そうした激しい変化の中で、私たちは三井物産と一緒に、常に一歩先を見据えたソリューションを提供していきたいと考えています。

当社は三井物産のプロジェクト本部が手がけるインフラプロジェクトに対し、技術面とファイナンス面での専門的なサポートを行っています。三井物産が各国で培ってきたネットワークやパートナーシップを基盤に、私たちが技術とファイナンスの専門性を提供することで、単独では実現が困難な規模とインパクトのプロジェクトを生み出せる。この協働こそが、私たちの強みだと思っています。

さらに、私たちには、三井物産グループ内のインフラ部門における知見の集約拠点としての役目もあります。世界中のプロジェクトで得られた経験やノウハウを蓄積し、最新の技術や情報と組み合わせて、次の新規案件開発に活かしていく。このサイクルを回すことで、社会が直面する課題に対して、常に先手を打てる組織でありたいと思っています。

多様な専門性が生み出す大きなシナジー

──「Center of Excellence」を標ぼうしています。組織にはどのような特徴があるのでしょうか。

白根:現在20名を超えるメンバーがいますが、特徴的なのは、それぞれの専門分野がほとんど重複しておらず、多様なサービスを提供できることです。土木の専門家、電気の専門家、エネルギートレーディングの専門家、設計の専門家といった具合に、多様な分野のプロフェッショナルが集まっています。

皆、前職でそれぞれの分野において深い専門性を蓄積してきた者ばかりです。しかし、せっかく弊社にジョインしたからには、その専門性と三井物産の案件開発力とを組み合わせ、さらに大きなシナジーを生み出してもらいたい。

個人の力には限界がありますが、多様なバックグラウンドを持つ専門家が集まることで、一人では対応できない複雑なプロジェクトにも柔軟に対応できる組織になっています。そして、それぞれのメンバーには、これまでの専門領域を超えた新しい分野でも経験を積んで、さらに専門性の幅を広げてもらいたいと考えています。

──社長自身の経験の中で転機となったプロジェクトはありますか。

白根:メキシコでの経験が最も印象に残っています。三井物産がメキシコの水事業会社を買収した際、私はその会社に出向する機会を得ました。東京にいると、どうしても投資家目線での業務が中心になりがちですが、現地では本当に現場に近いところで、メキシコ人のスタッフと一緒にプラントを走り回りながら仕事をしました。

そこで強く感じたのは、技術の専門家たちから生まれる具体的なアイデアや解決策こそが、事業の根幹を支えているということでした。エンジニアリングの専門家たちが日々直面する課題にどう向き合い、どのような技術的なソリューションを見出していくか。それを間近で見ることで、専門性の真の価値を実感できたのです。

今、当社はまさにそうした技術とファイナンスの専門家で構成された組織です。あの時のメキシコでの経験があるからこそ、こうした専門家の皆さんとどのように協働していけば最高の成果を生み出せるかが分かるのだと自負しています。

──今後の事業展開は、どのような方向性を考えていますか。

白根:これまで電力事業に注力して取り組んできた結果、三井物産として現在世界22カ国で総発電容量38ギガワット、これは国内の大手電力会社に匹敵する規模の電力資産を保有するまでになりました。

この三井物産が保有する事業基盤を活かしながら、さらに対応領域を拡大していきたいと考えています。再生可能エネルギーはもちろん、水素やアンモニアといった新エネルギー分野、そして電力以外のエネルギー関連インフラや環境関連インフラなど、世の中のエネルギーや資源の潮流を捉えた事業展開を目指しています。

また、三井物産内での各領域の本部を横断した案件が増えており、プロジェクト本部だけでなく、エネルギー、金属資源、化学品等、他セグメントとの連携案件も手がけています。私たちとしても、三井物産の事業領域拡大に歩調を合わせて、対象分野をさらに広げていく考えです。

「真摯に誠実に」、持続可能な社会を実現するフロントランナーとして

──どのような方に入社していただきたいとお考えですか。

白根:まず、それぞれの分野で深い専門性をお持ちの方。それに加えて、好奇心と意欲をお持ちの方に来ていただきたいですね。「真摯に誠実に」という姿勢を大切に、「自分のノウハウや知見を、新しい分野でより活かせるのではないか」と考え、これまでとは異なる地域やプロジェクトの課題に積極的に取り組んでみたいという意欲のある方を求めています。

当社の最大の魅力は、個人の知見と経験を深めることができ、新たなチャレンジを行える「現場」が数多くあることです。世界各地の具体的なプロジェクトの現場で、皆さんがこれまで積み上げてこられた技術やファイナンスの専門知見を使って、ぞんぶんに腕を振るっていただきたいですね。

誇りを胸に社会課題に挑戦する意義深い仕事がここにはあります。三井物産が持つグローバルなネットワークと、専門性を活かした現場での挑戦。この両方を経験できる環境で、ともにインフラの未来図を描いていきましょう。

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